仮想通貨のダッシュとは?将来性はどうなの?
数あるアルトコインの中で、優れた決済機能を誇るのが、このダッシュです。ダッシュは、2017年に大きな伸びを示したアルトコインの一つです。
同じ決済用通貨でも、ビットコインとは比べ物にならないほどの性能をもつダッシュについて解説し、将来性を考えていきます。
ダッシュとは
ダッシュ(DASH)はエバン・ダフィールドによって開発され、2014年に公開された決済用の仮想通貨です。
取引単位 DASH
発行上限 18,900,000
発行形式 マイニング
半減期 無し(発行数量は約1年に7.1%減少していく)
送金スピード 1.4秒
特徴 取引速度が極めて速い、高い匿名性、マスターノード
取り扱い取引所 coincheck(コインチェック)
ダッシュはモネロ、ジーキャッシュと同じように、匿名性の仮想通貨と呼ばれています。公開当初はダークコインという呼称でしたが、イメージの悪さからか、2015年にダッシュへと改名されました。
ダッシュの特徴
ダッシュの特徴はインスタンドセンドと呼ばれる即時決済機能です。これを可能にしているのが、マスターノードの存在です。
ビットコインでは多数のマイナーが競争し、承認を行っています。その結果、承認に10分という時間がかかってしまいます。
インスタンドセンドでの承認は、マスターノードが行います。マスターノードはランダムに選ばれ、承認を行います。競争がなく、すぐに承認にかかるため、その分早く済みます。これが、ダッシュの取引スピードの秘密です。
ダッシュには自動販売機の実用例があるのですが、買って承認されるのに4秒ほどという結果がでています。また、払いすぎたらその分のダッシュはしっかり返ってくるようになっていました。何でもないようなことに聞こえますが、仮想通貨の実用としては画期的なことです。
ダッシュにはプライベートセンドと呼ばれる匿名決済機能もあります。ダッシュで送金を行うと、管理ノードに一旦送られます。そこに複数の送金が集められ、シャッフルされます。それから、送金相手へと送ります。
コインミキシングと呼ばれるこの機能によって誰が、いくら、誰に送金したのか、という追跡ができなくなっています。
ビットコインなどの仮想通貨は取引記録が全て公開されているため、それをたどって行けばどのアドレスに、どのぐらいのコインがあるのかまでわかってしまいました。ダッシュではこれを防ぐ匿名性をもっています。
この高い匿名性はプライバシーを守ってくれますが、同時にマネーロンダリング、脱税を懸念されることにもなっています。
インスタンドセンドのところでも触れましたが、マスターノードというのがダッシュの大きな特徴です。マスターノードは果たす役割が大きく、その分権限も大きくなっています。
マスターノードになるには1,000DASH以上を保有し、24時間サーバーを稼働させるなどの条件があります。
条件が厳しい分、報酬もあります。承認を行ったマスターノードには発行された報酬の45%が与えられます。
また、マスターノードには議決権も与えられます。ダッシュの予算など、重要な決定に参加できるようになります。
このような状況から、マスターノードの権限が強すぎるのではないか、仮想通貨の分散という理念に反するのではないか、という意見も出ています。
ダッシュの将来性
ダッシュはその優れた機能から、実用への期待が非常に高く持たれています。ハイパーインフレに苦しむジンバブエでダッシュが公式のデジタル通貨になるのではないか、という状況がうまれつつあります。
ダッシュはジンバブエの決済サービス、KuvaCashとの共同決済システムに対して投資をおこないました。これにより、ジンバブエでは2018年に携帯電話からダッシュでの即時決済が利用できるようになります。
ジンバブエは、長引くハイパーインフレのため、自国通貨を廃止してしまいました。今は米ドルなどの外国の通貨が使われています。ここにダッシュが入り込み、デジタル通貨として使われるようになるかもしれません。
これがうまくいけば、初の公式デジタル通貨になります。今のところ、仮想通貨はどの国からも、正式に通貨と認められてはいません。公式にダッシュが使われることになれば、これが変わります。この点に対する期待感は大きなものがあります。
ダッシュは現実に使用できる決済通貨として、今後伸びていく可能性が十分あります。現状では同じ匿名性通貨のモネロやジーキャッシュと比べても、一歩先を進んでいます。
しかし、気になるのは各国政府が匿名性通貨にどのような対応をとるかわからない、という点があります。
高すぎる匿名性は脱税やマネーロンダリングに使用される可能性が高く、その分、何らかの規制を受けるリスクは高くなるかもせれません。
コインチェックの口座開設手順
- 公式サイトにアクセス
コインチェックの公式サイト から、Facebookか、メールアドレスを入力してユーザー登録をします。 - メールが届く
登録したメールアドレスにメールが届くので、URLをクリックします。
※この状態でwebサイトは閲覧できるようになります。 - 電話番号認証
電話番号を登録しSMSで認証コードが届くので入力します。 - 本人確認書類のアップロード
名前や住所などを登録し、本人確認のできる書類と写メを撮りアップロードします。 - 口座開設完了
本人確認をした旨のハガキが2~4日後に簡易書留で届きます。ハガキを受けとったら口座開設完了です。
まとめ
ダッシュは承認スピードと匿名性に優れた、実用にたえうる仮想通貨です。ジンバブエで公式デジタル通貨になれば、その価値はより大きくなっていくでしょう。一方で、高い匿名性ゆえの規制リスクもあります。
現状ダッシュは匿名性仮想通貨の先陣をきっています。規制リスクに注意しつつ、その動向を追っていくのがよいのではないでしょうか。