まじまねー。

NEM(ネム)のハーベストって何?どうやって始めるの?

f:id:majimoney:20190217121139p:plain

NEM(ネム)は日本での人気が高く、強いコミュニティを持つ仮想通貨です。保有する人、これから購入を考える方も多いでしょう。

手に入れたネムを有効に活用するのが、ハーベスティングです。ビットコインのマイニングにあたるこの行為を行えば、無料でネムを手に入れることができます。

ハーベストとは何か、どうやって始めるのかを解説していきます。

ネムのおさらい

ネムは、新しい経済圏の創出を目的とした仮想通貨です。ネムはプラットフォームの名前であり、通貨自体はゼムと呼ばれます。

基本情報
・単位:XEN(ゼム)
・発行上限:8,999,999,999ZEM(すべて発行済み)
・承認形式:POI(プルーフ・オブ・インポータンス)
・ブロック生成サイクル:1分

ネムは、コインチェック事件の盗難で名をあげることになってしまいましたが、時価総額は10位以内にあり、取引量も多いコインです。

この事件のせいで、セキュリティに問題があるような見方をされかもしれませんが、これは大きな過ちです。盗難はコインチェックのセキュリティの問題です。ネムに問題があった訳ではありません。

majimoney.hatenablog.jp

POI

ネムのブロック承認は、POIによって行われます。ビットコインはPOW(プルーフ・オブ・ワーク)、イーサリアムが将来移行予定なのが、POS(プルーフ・オブ・ステークス)です。

・POW:仕事量によって報酬をえる
・POS:コインの保有量によって報酬をえる

POWには、問題があります。仕事量の証明は、膨大な計算を解くことによって行われるため、実行するには高い計算能力を持つPC,それを維持する電力が必要とされます。その結果、現状ではマイナーの寡占化が進み、一般の人が参加するのは不可能に近い状態になっています。

POSは、POWの問題を解決するために考案されました。この方法なら電力消費の問題は解決されます。しかし、より多くのコインを保有する人が有利になるという点に、疑念が集まってもいます。

POI(プルーフ・オブ・インポータンス)ではなにが重視されるのかというと、重要度(POIスコア)になります。

POIスコアは、コインの保有量と、ネムネットワークへの貢献度から算出されます。コインの保有量も重視されますが、それですべてが決まるわけではありません。

ネットワークへの貢献度はゼムの送受信によって上がっていきます。POIスコアをあげるには一回につき1,000XEM以上の送金が必要です。一つのアドレスに向けて、何度も送金する、というような不正でPOIスコアはあがりません。

POIの理念は平等化です。POWのように一部の人だけが参加するものではなく、POSのようにコインの大量保有が前提でもありません。

XEM保有者に平等に報酬を得られる機会があるのがPOIです。

ハーベスティング

実際に報酬を得るために行われるのが、ハーベスティングです。ビットコインのマイニングに置き換えるとわかりやすいですが、相違点もあります。

上記の通り、XEMは全てが発行済みです。ハーベスティングを行ったとしても、新規のZEMは発行されません。ハーベスティングで得られる報酬は、送金にかかる手数料から支払われます。

ネムのブロック生成サイクルは1分なため、1分間に一度、ハーベスティング実行者は報酬を得る機会が与えられます。

報酬が誰に与えられるかは、ハーベスティング実行者の中からランダムに選ばれます。参加のハードルが低く、報酬を得る機会が多いのが、ハーベスティングの魅力です。

とはいっても完全にランダムで平等というわけではありません。POIスコアが高いほど、報酬をえられる機会も高くなります。

ハーベスティングのはじめかた

ハーベスティングをはじめるには、いくつか条件があります。

1:10,000XEM以上を保有
2:Nano Wallet(ナノウォレット)にゼムを入金しておく
3:既得バランスが10,000ゼムを超えている

この3つの条件を満たす必要があります。

ZEMは仮想通貨の中では安く買えますが、それでも10,000ZEMを集めるとなると、600,000円(1ZEM=60円として)ほどが必要になります。

ハーベスティングはナノウォレットに入れて行います。そのため、ナノウォレットのインストールが必須になります。ハードウェアウォレットや、ペーパーウォレットではハーベスティングはできません。

既得バランスは、ZEMを送金してから加算が始まります。10,000ZEMをナノウォレットに送金した場合、大体1か月ほどで既得バランスが10,000を超え、ハーベスティングが可能になります。分母となる送金額が大きいほど、既得バランスの増加は早くなっていきます。

ハーベスティングには以下の2種類があります。

・ローカルハーベスティング
・デリゲート(委任)ハーベスティング

ローカルハーベスティングは常にPCを起動させて行うものです。そのため、あまり一般的な手法ではありません。

ハーベスティングを行うほとんどの人は、デリゲートハーベスティングをしています。こちらは上位のマスターノードにハーベスティングを委任することで、報酬をえます。

気になるハーベスティングの報酬ですが、POIスコアが重要になるため、最低の10,000ZEMだと、そこまで大きな報酬には期待できません。

しかし、銀行の預けるよりははるかにましな報酬はえられるようです。

まとめ

仮想通貨を知ると、マイニングに興味を持つ人も多いでしょうが、実際に参加し、報酬を得るのは困難です。

しかし、ネムのハーベスティングなら現実的な参加が可能です。特にネムの将来性をかい、すでに大量に保有している人、今後購入する予定のある人なら、POIスコアが高くできるので、ハーベスティングの報酬にも期待できます。

ネム好きならば、挑戦する価値のあるものです。