仮想通貨QASHの購入方法や注意点
QASHというトークンをご存知でしょうか?2017年に行われたICOで配布されたトークンですが、知らない方も多いかと思います。
130億円の資金を集めてだけあって、QASHは将来性のあるトークンです。そのQASHについて解説していきます。
QASHとは
QASHはQUOINE社が行ったICOで配布されたトークンです。QUOINE社は仮想通貨取引所のQUOINEXの運営もおこなっています。
ICOの概要
・トークン名 QASH(キャッシュ)
・トークンセール期間 2017年11月6日から、2017年11月8日
・発行数 350,000,000(QASHの発行上限は1,000,000,000)
・トークンセール特典 20%引きで購入可能
・交換レート 1QASH=0.001ETH
・取り扱い取引所 QUOINEX(コインエクスチェンジ)、Bitfinex、他
・調達金 130億
QASHのICOは初の金融庁の認可を受けてのものです。詐欺的なICO多い中、信用して参加できるめずらしいものでした。
QASHはイーサリアムのブロックチェーン上で発行されていますが、2019年までには独自のブロックチェーンに移行予定です。
トークンセール期間がわずか3日だったにもかかわらず、130億円の資金の調達に成功しました。しかも、驚くべきことに、初日でほぼトークン配布上限に達してしまいました。どれだけ期待が高かったのか、よくわかる結果です。
QASHの特徴として、ホワイトペーパーの時点で上場取引所が複数決まっていた、というのもあります。売るに売れない、という不安を持たずにICOに参加できました。
QASHの特徴
QASHは、LIQUID(リキッド)プラットフォームの開発のための資金調達として、配布されたトークンです。
LIQUIDが目指すものを簡潔にいうと、「板の統一」です。現状、仮想通貨を取引しようとすると取引所ごとに価格が異なります。2017年末から2018年初めにかけて韓国の仮想通貨市場のプレミアム価格(世界の価格平均より大幅に上な価格がつくこと)が話題になりました。この例からわかるように、現状では仮想通貨の価格は統一されていません。
この原因は、仮想通貨の流通が取引所ごとで区切られていることが原因です。LIQUIDはこれを解消し、ワールドブックを作ることを目標としています。LIQUIDが世界基準の板をつくることで、世界中の人が同じ価格で公平に売買できるようになります。
この意義は法定通貨がメジャーではない国でより大きくなります。例えばですが、インドネシアやベトナムで仮想通貨を取引しようとしても、その国の取引所では流動性が低く、満足な取引はできません。
100BTC買いたいという人がいても、売る人がいなければ取引が成立しないのです。国によってはその国の法定通貨の使用もできず、米ドルなどを使って仮想通貨を購入することになります。
この不公平を解消し、誰でも平等に市場に参加できるようにする、それがLIQUIDの目指すところです。
LIQUIDは世界の基準となる共通の価格を提示し、どの国の通貨でも即時に決済できるシステムを作ろうとしています。
QASHトークンを持つメリットはなんでしょうか
・QUOINE社のプラットフォーム上でサービスの対価として支払える
・価格上昇による売却益
この2点が主なメリットになります。サービスの対価についてですが、現状では決まった使い道がまだありません。しかし、今後QUOINEX社のサービスが充実していけば、利用用途は広がっていくと思われます。
気になるのはQUOINE社が支援するICOの投資機会を得ることができる、という点です。ここもまだ具体化はできていませんが、早い段階でICOへ参加できるのであれば、メリットはありそうです。
また、QUOINE社はQASHの利用に制限はない、といっているので、今後の利用機会の拡大もありそうです。
QASHの将来性
QASHの将来はQUOINE社のビジネスがうまくいくかどうかにかかっています。QASHを保有するのは、株式投資のようなつもりでいたほうがよいかもしれません。
ICOの場合、90%がデスバレーで脱落するといわれています。プロダクトの開発、プロダクト・マーケット・フィットの段階で失敗に終わります。QASHは現時点でこの段階を乗り越えています。この点は安心材料の一つです。
QASHの場合、親元のQUOINE社や取引所のQUOINEXがイマイチの知名度で、不安があるかもしれません。しかし、ホワイトペーパー時点で海外の取引所への上場を決めたり、しっかり金融庁の認可を受けてのICOを成功させたりと、企業としての実力はかなりのものです。
そのQUOINE社への投資と考えるとQASHの購入は悪くないのではないかと思われます。ただ、現時点での使い道はないため、長い目での判断が必要になります。
QASHの購入方法
QASHの購入は、QUOINEXでおこなうのが一番簡単です。取引所に口座を開設し、QASHを購入するだけです。 QASHはBitfinexなどの海外取引所でも購入できますが、その場合日本円が使えません。QASHを保有していればQUOINE社のサービスが優遇して受けられる、というのを考えるとQUOINEXに口座は持っておいた方がいいでしょう。
コインエクスチェンジの口座開設手順
- 公式サイトにアクセス
コインエクスチェンジの公式サイトから、口座開設をクリック、メールアドレス、パスワード、居住地を入力します。 - 個人情報の登録
氏名や住所などの個人情報を入力し、利用規約を確認し、同意をします。 - ログイン、本人確認書類の提出
コインエクスチェンジにログインして、設定のプロフィールから本人確認書類をアップロードします。 - 口座開設完了
口座開設状況のステータスが書類審査中になれば登録完了です。
まとめ
QASHはまだ使い道のないトークンです。しかし、QUOINE社のプロジェクトは非常に魅力的です。ここで使えるようになれば、価値は上昇していきそうです。 取引所間の価格差はいずれ是正されるであろう問題です。それがRIQUIDのワールドブックにより行われるかは、まだわかりません。しかし、QUOINE社の未来にかけてQASHの保有をこころみるのは悪くなさそうな投資です。